Windows、MacやLinuxなどクロスプラットフォームで利用できるQt5.12.2をWindowsにインストールする手順を紹介します。ちなみに、Qtは「キュート」と読みます。
Qt5.12.2のダウンロード
オンライン版のInstallerも存在しますが、今回はオフライン版のInstallerをQtのダウンロードページから入手します。Windowsの場合は、Qt 5.12.2 for Windowsをダウンロードしてください。
Qt5.12.2のインストール
ダウンロードした実行ファイルを起動してNextボタンをクリックします。

Qtのアカウントを持っていればログインしてもかまいませんが、アカウントを持っていなければSkipボタンをクリックして先に進みます。

次へボタンをクリックします。

Qtのインストール先を指定して次へボタンをクリックします。
ファイルの関連づけを変更したくない場合は、Associate common file types with Qt Creatorのチェックを外してください。チェックを入れると、C/C++などのファイルもQt Creatorに関連づけが行われたような気がするので、個人的には「チェックを外すことをおすすめ」します。

インストールするコンポーネントを選択して、次へボタンをクリックします。
後から追加することも可能なので、使いそうな物だけにチェックします。OpenCVなど他のライブラリでQtを使いたい場合、64bit環境であれば「MSVC 2017 64bit」を選択しておけばOKです。

ライセンスに同意して、次へボタンをクリックします。

次へボタンをクリックします。

インストールボタンをクリックして、インストールを開始します。

インストールが完了したら、完了ボタンをクリックしてInstallerを終了します。

環境変数PATHの設定
インストール完了後、環境変数PATH
にC:\Qt\Qt5.12.2\5.12.2\msvc2017_64\bin
を追加して、Qt5のライブラリを参照できるようにします。
似たようなC:\Qt\Qt5.12.2\5.12.2\winrt_x64_msvc2017\bin
というフォルダも存在すると思いますが、このwinrt~というフォルダにパスを通した場合、OpenCVなどでQtを利用した時に一部のDLLファイルが存在しないためエラーになります。
そのため、PATHにはC:\Qt\Qt5.12.2\5.12.2\msvc2017_64\bin
フォルダの方を登録してください。(winrt~と付いていない方のフォルダ)